正月和菓子

正月和菓子と鶴と亀

お正月菓子は新年を迎えた慶びを託します。昔から口取りはあるみたいですね。美しく、清浄で、ほのぼのとした温かさに満ちていることが大切な要素です。和菓子はどれも美しいです。お正月菓子の形は松、竹、梅、鶴、亀などの形をした吉祥菓子です。私が生まれたときにおめでたいので祖母などの間から「松子」や「鶴子」などの名前の候補が出ていたと母から聞いたことがあります。松は千歳延年を象徴する植物です。お正月飾りにも使われていますしね。大口屋製の「老松」はその縁起物の松に事寄せたお菓子です。松らしく全体的に緑色のお菓子です。餡を緑色のきんとんで包み、上に小豆がのせてあります。私、和菓子、大好きなんです。両口屋是清製の「福梅」は饅頭の皮に、梅の淡い紅色を染め、梅の焼き印を押したものです。淡いピンクの色合いがとてもかわいらしくて私は好きです。松竹梅と同様に、慶事には、鶴と亀は欠かせません。でもお菓子では私は最近あまり見ていないことに気が付きました。「鶴は千年、亀は万年」というように、長寿のシンボルですね。口取りで鶴や亀は見たことがないですね。鯛はありますが。

正月和菓子のモチーフ

鶴は和菓子で、頭の赤い丹頂鶴をモチーフにすることが多いです。こんな感じの和菓子なら私も見たことがあります。大口屋製の「丹頂」は餡を細めの白いきんとんで包み、その上に赤のきんとんがアクセントとしてつけてあります。「丹頂」というネーミングもわかりやすくていいですね。紅白の彩りもおめでたいです。こういったシンプルな色の方が私は綺麗に見えます。美濃忠製の「千代の春」は備中小豆混じりの紅餡を上用にくるみ、新年を祝い鶴の焼き印を押したものです。お正月には和菓子も食べるのですがこんなに凝ったものではないです。両口屋是清製の「あけぼの」は蒸し羊羹とカルカンで、東の空が夜明けとともに茜色に染まり、新年の夜明けを表したお菓子です。見ているだけで幸せな気持ちになれますよ。美濃忠製の「曙」は小豆餡を紅色のこなしで包み白餡をつけて摘んだお菓子です。私、白餡好きなんですよね。美濃忠製の「福寿草」は大納言小豆を沖縄原産黒砂糖を使ったきんちゃくに仕上げたものです。たまにはこのようなグリーン系の色もいいと思います。お正月に和菓子屋さんに行くといつもと違った和菓子が見られるかも知れませんね。

地域によっての正月和菓子

新年を迎える金沢城下の家々では、心新たにする特別な菓子がお茶の間を彩ります。北海道にはこういった伝統的なお正月のお菓子がないので羨ましいなぁと思います。元旦を迎えた金沢市内の旧家では、新春をことほぐ昔ながらの習慣が残ります。今では少なくなったと思のでずっと残していって欲しいですね。家長への挨拶と神仏への拝礼が済んだ後、必ず勧められるのが福梅だそうです。初めて見たときは落雁かと思いました。紅白の梅の形をした最中で、表面には雪を見立てた粉砂糖がまぶしてあります。大きさはそんなに大きくなくかわいらしい大きさです。さらっとして香りのいい四国産の和三盆糖です。何となく聞いたことがあるような気もします。あんは小豆の粒あんで、あめが加えられています。粒あんというのは普通ですがあめを加えたら美味しそうですね。こしが強く、光沢があります。あんは人それぞれ好みがあるかと思いますが私は練りあんが好きなんですよね。皮はパリッとしているが厚いそうです。モチモチした感じではなさそうです。剣梅鉢は前田家の家紋ですが、これは菅原道真を祭る天満宮の御神紋から来ているそうです。